PAOS デザイン


いわずと知れたCIプロデュース会社【PAOS】(パオス)の書籍です。
http://www.paos.net/
のサイトでは、
オンリーワン・デザイン・コンサルタント会社と記載してあります。


以前から気になっていたこの書籍、
45000円とかなり破格な値段ゆえ、
購入できずにいました。


ところが先日、
近所の図書館でこの本に出会ってしまい、
早速、借りて帰りました。
※図書館もやるときはやってくれます。


「知的美的経営重視」とは、
よく言ったもので、
PAOS哲学をびんびん感じます。


以下、
PAOSグループ代表 中西元男さんのお言葉です。

PAOSという会社は、もともと早稲田大学デザイン研究会の有志が集まり、学生時代からの研究活動が続けて行けないだろうか、との思いから生まれた集まりを母体としています。よく学生ベンチャーのはしりなどと言われますが、そのように事業的成功を強く描いていた訳ではありません。しかし、振り返ってみますと40年余にわたり、研究と実践を繰り返し、当初の思いである「デザインの在るべき論」を確実に貫いてきたといえます。

それは、デザインとは企業経営を左右するほどの可能性がある、加えて、文化創造はもちろん、社会的価値や環境的価値といった、人々の美意識や生活インフラを支え向上させていく上で、欠くべからざる存在とならなくてはならない。
こうした考えを実務を通じて証明していきたいとの思いで、気がついてみると今日の日があるといえます。

作家作品主義のもと一品を対象にしたり個人でデザインをやるのではなく、調査・企画・制作・管理・運用・展開といった「見えるデザイン」「見えないデザイン」の総合力を、言い換えれば企業経営全般にデザインの発想と手法を入れ、組織的かつシステマティックに寄与出来るところを実証しようとしてきました。結果、企業理念構築からブランド戦略体系、基本デザイン・展開デザインから事業戦略提案、文化貢献から福祉貢献策の推進等々、実に幅広い献策をクライアントに成し、現実的成果でデザインの持つ可能性を実証してきました。

モノ第一主義、売上げ至上主義の時代においては、こうしたPAOSのデザインに対する考え方は特異な発想として受け取られることが多かったのですが、時代は確実に美しいデザインや知財権といった「知的美的経営重視」の方向へと動いてきました。

企業も行政も文化機関としての価値軸をいかに注入し、良き公的市民であり、進んだサービス機関、ホスピタリティー機関であることを求められています。そうした配慮があってこそ進んだ経営と言われる時代がやってきたからです。

http://www.paos.net/aboutus/message.html



他にもたくさんの書籍を出されているので、
ご興味のある方は是非。
http://www.paos.net/study/books/index.html