ビル・ヴィオラ「はつゆめ」

久々に美術館に、
行ってきました。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/index.html

というのも、
ビデオアートの巨匠で、
憧れの一人だったからです。


入ってすぐの作品「クロッシング」は、
学生のころ、ビデオでしか見たことがなかったので、
その表裏一体の迫力に圧巻されました。


最近、美術に疎くて、
まったく知らなかったんですが、
最近、ビル・ヴィオラは西洋絵画の世界観の表現に凝ってはるのですね。


最初の「クロッシング」を除き、
展覧会のほとんどの作品が、
動く西洋絵画のような趣でした。


表情に表れる様々な感情、
特に悲しみ等、負の感情が、
非常に力強く表現されています。


最後に見た「はつゆめ」では、
ビル・ヴィオラの視点を垣間見た、
という点では面白かったが、
映像作品の密度としては低いように感じられました。
実験映像に時々ある印象です。


ところどころ、
作品を作るうえでのヒントになっている部分があり、
ビル・ヴィオラの視点を覗き見するには、
非常にいい資料映像に思えます。


やはり、
映像インスタレーションの中でも、
生と死や、人間の根源的な感情に深く入り込んで、
それをオールオーバー的に表現する姿に憧れます。


表現の一つ一つが非常に力強いのです。



↑この作品も実物を見たかったのですが、
兵庫県立美術館ではやってなかったのですね。
残念。。