『フューチャリスト宣言』



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梅田氏も茂木氏も、
かなりのオプティミストぶりを発揮されていました。


この本は、
いわゆる若手と呼ばれている20歳前後〜30歳くらいの人に向けたものなんじゃないかと感じる部分が随所にありました。


この年代が抱える大きな問題として、
ニート等の社会問題があります。


インターネット等で簡単に知識を得ることができるので、
何でもわかったつもりになって、
逆に実践することができなくなってしまったようにも感じます。


実践してこそ知識が知恵になるものだとは、
世の先輩がおっしゃることです。


中途半端に知ったリスクなんかにとらわれて動けなくなってしまうのではなく、
失敗を恐れずチャレンジしてみよう、的なメッセージを感じました。


もちろん、
梅田氏個人としては、
シリコンバレーのパワーを日本に持ち込んで、
より日本の活性したいという気持ちがあるのでしょう。


おそらく、
団塊世代の方たちからすると、
梅田氏は楽観的過ぎるといった感想をもたれるかもしれませんが、
今の若者世代とっては、
逆に、
大きな環境変化が起きたときに、
真っ先に自分が変化しなければ淘汰されるから、
柔軟に変化していく力こそ、
生き残る術だと教えてくださっているのかもしれません。


中身の印象としては、
インターネット世界を、
脳のニューラルネットラークで比喩したり、
オープンにすることの意義、
つまり、
偶有的なプロセスの中でもまれつつ、
時にはぐちゃぐちゃになりながら、
進化していくこと。


インターネットの偶有性と、
生命がどのように進化してきたか、っていう生命原理とが、
見事に一致するって話も、
非常に興味深く拝見させていただきました。